関東(特に東京・千葉・神奈川・埼玉)を中心としたグルメ日記。
http://www.oil.or.jp/kiso/eiyou/eiyou02_03.html

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オレイン酸
 オリーブ油が健康に良いとする根拠の一つがオレイン酸です。地中海地域の人々が、食物をたっぷり食べ、ワインを多飲するにもかかわらず冠状動脈性心疾患の発症が少なく、健康が維持されているのはオリーブ油の効果であり、したがって、多く含まれているオレイン酸の効果であるという説です。そして、オレイン酸のコレステロール挙動に関して、LDLだけを下げ、HDLは下げないとの選択制のあることが示されたことによりオレイン酸の健康に対する有効性が強く主張され、オリーブ油は健康に良い効果を持つとの説が確立された感があります。
現在では、オレイン酸について次のように評価が一般的です。

コレステロール :LDLを増加させず、HDLを減少させない
(コレステロール降下作用は多価不飽和脂肪酸より弱い)
多量の摂取は冠動脈疾患のリスクになることが示唆されており、過剰摂取に注意
酸化に対する安定性があり、体内における過酸化物の発生が抑えられる

 オレイン酸のコレステロール降下に対する選択的な効果については、いまでは、LDLだけを下げるというよりLDLを上昇させない穏やかな脂肪酸と考えるべきであるという方向に変わりつつあり、「日本人の食維持摂取基準(2010年版)」もその立場に立っています。また、LDL降下に対する効果については、オレイン酸だけの単独効果ではなく、次に述べるリノール酸と併せて摂取することで効果が高まるという見解が有力になりました。また、体内における酸化安定性が高いという性質から、一定量をきちんと摂取することが望ましい脂肪酸であると言えるでしょう。

多価不飽和脂肪酸(n-6系脂肪酸)
 n-6系脂肪酸は、リノール酸のほか γ-リノレン酸などがありますが、日本人が摂取するn-6系脂肪酸のほとんどはリノール酸です。リノール酸に対する評価は時代により大きく変化しました。日本人は、脂質異常症や糖尿病の罹患が多いという民族的特質があり、その要因の一つとなるコレステロールを健常に保つことは重要な課題となっています。このため、コレステロール降下作用の強いリノール酸摂取の必要性が強く主張された時期がありました。しかし、リノール酸の大量摂取は善玉コレステロールをも低下させること、リノール酸の代謝物であるアラキドン酸が炎症を引き起こすエイコサノイドを産生し、がんを発生に結びつく可能性があるという観察や動物実験結果が登場し、リノール酸の評価を低下させることとなりました。
現在では、リノール酸について次のように評価されています。

必須脂肪酸である
コレステロール低下作用が強いが、大量摂取の場合にはHDLをも低下させる
大量に摂取すると炎症、がん発症の要因になる懸念がある
摂取不足による皮膚障害

多価不飽和脂肪酸(n-3系脂肪酸
 n-3系脂肪酸も必須脂肪酸であり、代表格のα-リノレン酸のほか魚油に豊富に含まれるEPAとDHAがよく知られています。n-3系脂肪酸は、次のように評価されています。

必須脂肪酸である

α-リノレン酸 :動脈硬化予防、血清脂質の改善、免疫応答の改善、制がん
EPA :血栓予防、血清中性脂肪の低下、抗炎症性、制がん
DHA :脳神経機能向上、抗炎症性、制がん
不飽和度が高く、過酸化物を発生しやすい

 日本人の場合、n-3系脂肪酸は主としてEPA,DHAが魚から摂取されており、植物油では大豆油、菜種油にα-リノレン酸が含まれています。このほか、あまに油、しそ油(えごま油)にはα-リノレン酸が豊富に含まれますが、3個の二重結合を含むことから酸化しやすく、加熱調理に向かないことや長期保存に耐えないなど利用が難しいことが難点です。「日本人の食事摂取基準(2010年版)」では、欠乏症(皮膚炎の発症など)を避けるため一定量の摂取が必要であることが強調されていますが、大量に摂取すれば効果も高まるという根拠はないことから、それ以上摂取することについては記述されていません。DHAは「頭がよくなる」脂肪酸という説が展開されたこともありますが、不足の場合には記憶力低下などの支障が生じるものの、大量に摂取しても効果が高まるものではありません。

総合的にオリーブオイルがベストか(使い勝手、効能、値段)
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